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Faculty of Sociology

社会学部

松岡 亮二

教員氏名
松岡 亮二(まつおか りょうじ) 准教授
所属学科
社会学科

研究テーマを教えてください。

子供本人が選んだわけではない初期条件である「生まれ」によって学力や学歴といった教育成果に差がある「教育格差」を研究テーマとしています。具体的には、日本社会において主な「生まれ」である保護者の学歴や年収を含む社会経済的地位(Socioeconomic status)、出身地域、性別などによる学力や学歴といった教育成果の差(実態)、それに、どのように「生まれ」が教育成果に変換されているのか(メカニズム)について、大規模計量データを用いて実証的に検討してきました。これらの研究知見は単著「教育格差(ちくま新書)」にまとめてあります。

専門分野の面白さは何ですか?

大規模計量データを用いることで、一個人の経験や伝聞ではなく、社会全体を俯瞰できるところです。

なぜその専門分野を選ばれたのですか?

一人でも多くの人が自身の可能性を追求できる社会を作るために、社会全体の実態とメカニズムを理解する必要があるからです。

好きな本、映画、趣味など

  • 好きな本:Annette Lareau「Unequal Childhoods: Class, Race, and Family Life」
  • 映画:「フリーダム・ライターズ(Freedom Writers)」
  • 趣味:読書・映画鑑賞・筋トレ

ひとこと

下記はいずれも教育に関心を持つすべての人に向けて平易にまとめた書籍です。

  • 松岡亮二著『教育格差:階層・地域・学歴』(ちくま新書)
    1年間に刊行された1500点以上の新書の中から「新書大賞2020」(中央公論新社)で3位に選出されました。14刷、電子版と合わせて6万4000部突破(2022年6月時点)。
  • 中村高康・松岡亮二編著『現場で使える教育社会学:教職のための「教育格差」入門』(2021)〔ミネルヴァ書房〕
    16人の教育社会学者がそれぞれの専門を活かして、研究知見の有用性を理解しやすいようにまとめました。教職志望者や現役の教師を含む教育に関心を持つすべての人に読んでいただきたい教育社会学の教科書です。
  • 松岡亮二編著『教育論の新常識:格差・学力・政策・未来(中公新書ラクレ)』(2021)
    19人の研究者と文部科学省の現役官僚3人が、それぞれの専門分野について概説した手軽に読める教育論集です。私は著者として第1章(執筆記事)と第17章(対談記事)、それに編者として「まえがき――まっとうな教育論のために」と「(『教育論の新常識』という書名に相応しいと思われる)あとがき」を書きました。

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